東からの風がやや強く

浅く広くをモットーに色々と手を出している主義の備忘録

【ネタバレ有】「戸惑いの惑星」初日を観劇しました

 人間、勢い大事!2日連続更新しますー。
 FC・一般共にチケット全滅したのですが、せめてグッズ(INOCHAN CUP)を買いに行くついでに当日券の状況を見ようと会場をウロウロしていたら、見知らぬ方にチケットを譲り頂く、という奇跡に出会いました。前厄なのにそんな奇跡が起こったので滝沢歌舞伎のチケットが取れる気がしない。
 貴重な1枚をなんで私? そんなにモノ欲しそうな顔で張り紙(当日券に関する張り紙が会場に張り出されていた)を見つめていたのだろうか。と、観劇する前から戸惑いましたが(しかも結構な良席)、有りがたく観劇させていただいたので、興奮状態のまま書き出しています。そのためか、文章がいつも以上に散らかっています。いつものこととはいえ、見づらいです。

 

 ネタバレがっつり書き出しますので、回避されたい方はご注意下さい。核心はつきませんが(多分)、結構なネタバレします。ストーリーも全く知らない状態で観劇された方が面白いかと思います。とにかくすごいから!!

 

【TWENTIETH TRIANGLE TOUR 戸惑いの惑星】
主演:20th Century
脚本・演出:G2
観劇日:2017年1月21日(土) 東京グローブ座18:00開演
上演時間:2時間(休憩なし)

 

【ストーリー】
 突然送られてきたメールによって集まった三池(坂本)、由利(長野)、そして長谷川(井ノ原)。彼らは同じ高校に通っていたが、学生時代は特に接点もなく、顔見知り程度の関係性だった。
 何者かのメールによって再会を果たしたその場所には、3人に当てられた手紙と箱があり、箱の中には楽譜と楽器が入っていた。楽譜通りに演奏した曲は、何故か3人とも聞き覚えのあるメロディー。
 そして3人は導かれるように現実と想像の中を彷徨い始めていく。

 

【配役】
・三池(坂本):画家を目指すも売れず(描けず)、道端で似顔絵描きをしている。
・由利(長野):幼少期の体験ががきっかけで超能力について研究している。
・長谷川(井ノ原):小説家を目指すが採用されず、手紙の代筆代行業を始める。


【感想】


 まさにこれです。G2さん凄いっ! に尽きます。まず物語の導入の仕方が面白かったです。
 最初はトニセンのお三人が登場し、上演中のマナーについての説明から始まり、雑談、という感じで始まります。その時点でもう楽しいです。ネクジェネ*1が始まったのか、というくらいぬるっとした始まりです。お三人が登場したわりには舞台小道具を移動させたり、喋っているところを横切ったり(笑)。まずは椅子に座っての雑談が始まったので、トークショーかと思いましたよ。トークテーマはタイトル「戸惑いの惑星」にちなんで「どんなときに戸惑うのか?」だったかと思います。1人ずつ戸惑うことについて話していきます。長野さんが最初からかなり長いお話しだったので凄かったです。最初からエンジン全開で飛ばしてました。早口だしテンション高いしで、ネクジェネではよく噛んだりするのに、台詞になると噛まないってお前は福山さん*2かっ!と突っ込んでました(集中しろ)。
 そこから徐々に物語へ入っていくのですが、「えっあっ! 別人(役名)になった!」という感じでちょっと驚きました。ゲネプロの記事もパンフレットも見ないで観劇したので、前情報が雑誌で「3人の性格だったりを反映させた舞台ともニュージカルともいえないもの」(ニュアンス)しかなく、私は勝手に「パパドル!」*3みたいなものかと想像していました。なので、そうか、役名があるのか。別人を演じるのか。と、そんなことで驚いただけです。でも、その入り方も自然というか、年上2人が末っ子・井ノ原さんで遊んでいるようなイジリ*4から物語へ本格的に入っていくので、最初は井ノ原さんイジリに笑っていたのですが、「ここから物語へ入るのか!」と悟ってからは背筋がピンっとなりました。でも突然だったから戸惑った。

 再会を果たした3人が、徐々に現実と想像の世界へ迷い込んでいく流れにも戸惑います。「え、これは誰の過去パート?」「これは現実パート?」「これは想像パート?」物語の流れを追うことは出来ますが、果たして今、繰り広げられている内容は誰の、いつの回想なのか。もしくは現実なのか。ハテナマークがずっと頭上に浮かんだまま進みました。つーか、出演者が3人だから役柄も3人しかいないと思っていたのに配役盛りだくさんで大変そうだよ、これ。1人当たり何役やったんだよ?と観劇後に思いました。
 後に、三池と由利がバーにいるシーンが出てくるのですが、そこのやり取り途中でハッとしました。「序盤で話していたこととリンク(伏線の回収)しているっ!」それに気づいたときは驚きましたよ。だって冒頭の雑談だよ? ぬるっと登場してネクジェネのようなトークをしていたことと物語がリンクし始めたのでびっくりしました。というか、今思い出したのですが、トニセンさんの雑談前のやり取りにもリンク(伏線)あったわ……。手紙に良い思い出がないってこれもリンクしていたわ(今頃)。
 そこからはG2さんお得意? 怒涛の伏線回収が始まります。「ふぁっ?!これはここに繋がるの!!」「えっ、これって実はこうだったのかっっ」「わー、この話とここってリンクしてんじゃねーかよ」の繰り返しです。3人の設定も序盤の雑談とリンクしていることにもその時にようやく気付いて驚きの連続ですよ。まさにツイッターで呟いた「物語の不線(正しくは❝伏線❞でした。興奮し過ぎて誤字った。)がきちんと回収されていくのも凄い」になります。後方席ではすすり泣くような音(鼻をすする音)もしました。全ての伏線が回収されたときに泣けます。*5泣ける展開だなんて聞いてない(当たり前)。

 でもって選曲が良いのですよ。1曲新譜(しかも作詞G2さん!)があるだけで後はトニセンさんの楽曲が使用されていますが、ツイッターにもある通り、今回のために書き下ろした新譜じゃないの?!と思うような、物語と繋がっているのでストーリーも選曲もすごいなあ、と思いました。選曲した楽曲が全て「星」、や「宇宙」「運命」といったキーワードで繋がっていたような気はします(歌詞はちゃんと調べていないので、何となくです)。あとはなんといっても普段は歌手として歌っている曲をミュージカルの声で歌っているのが良かったのですよ。歌番組やコンサートで歌う声とミュージカルで歌う声は違いますもんね(興奮)!! アレンジもとても良かったのですよー(デレデレ)。

 役柄ではもうねぇ、長谷川が良かったですよ(デレデレ)。ペラ原さん好きとしては衣装が完璧でした少しだけゆるっとしたパンツに白シャツ、ベストというシンプル衣装なんですけど、その衣装の上からロングカーディガン?的な服を羽織ったり、ちょっと淋しそうな、不安そうな表情をしていたり、快活な青年っぽい声を出したりしていたりして。もーーーー、長谷川(というかイノハラさん)大好きだよ(叫)!!!!! となりました。開演前、チケットをお譲り頂いた方に「INOCHAN CUPを買いに来ました!」と言ったら「イノッチのファンですか?」と言われる始末です。いや、三宅さんのファンなんです、すんません…。由利も研究者ということもあって白衣を羽織っていたりしますので、そちらも! 是非に!!眼鏡がないのは残念ですけど、やっぱり博には白衣が似合う!!!  坂本さんは相変わらず良いスタイルです。足長おじさま。三池が由利に対して大きく出られない感じがとても坂本さんと長野さんのようでした(え?)。

 あ。そういえば、長谷川が小説家を目指すようになった経緯を回想しつつ語る長い台詞があるのですが、唐突に「フォレスト・ガンプ*6を思い出しましたよ。同じG2さんが手掛けていることもあって、フォレストがこれまでのことを回想しつつ長台詞で説明していたところとかが似ているように思いました(伝われ!)。またこれ、田口くんのTHE・明るい声と、井ノ原さんの出す声色が似ていたんですよーー(泣)。どうしてくれるんだよ、すっかり忘れていたフォレストにまた会いたくなってしまったじゃないかっっ。フォレストのことを思い出すと冒頭の台詞「例えば夜、星空が広がっているのを見ているうちに、なんだか自分は何も覚えていないような気がすることはない?」(台詞はニュアンス)が脳内で自動再生されます。フォレスト(田口くん)の明るくて優しい穏やかな声を思い出します。ああ、思い出さないようにしていたのに。フォレストロス再び……。TTTロスにもなってますけども。


 軌道修正。
 それぞれ何役も演じ分けしていますけど、衣装チェンジもこれまた凄い。がらっと衣装を変えなければいけない役柄をそれぞれ最低1役は抱えていたかと思いますが、あれは凄いわ。そして坂本さんと長野さんは笑える。特に長野さんは今日のWS*7でちょこっとだけ流れましたけど、あれは笑った。そして何故だか大御所*8を思い出した。ああいった役を演じる長野さんは喜々としていて大変好きです。井ノ原さんのバーテンも素敵。細い腰の強調、プライスレス*9。坂本さんも勿論あります。坂本さんが持っていた小道具を見て爆笑するって凄いと思います(笑)。

 

 ああ、やっぱり散らかった文章の感想になりました(苦笑)。色々とネタバレしてますけど、核心部分については外したつもりです。良いんです、観劇された方には分かる文章にはなっているかと思います。物語の大まかな設定や起承転結は他の方にお任せ致します。というか、1回の観劇だけでは記憶力の悪い私では覚えきれないので書けない。記憶を呼び起こすためにも当日券、取れたら行きたいです(願望)。

 

 あと、すみませんこれだけは!例のごとく感想を記入する紙がいつものように設置されています。観劇後に予定があるから時間がなくて感想を書かれない方も勿論いらっしゃいますでしょうし、私はものすごく面白かったのですが、そうとは限らない感想をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。その旨を書かれるのも書かないのも自由です。でも、少しでも「良かった!」と思われる方は再演希望とか、映像化・音源化希望の旨を書いて伝えるのも一つの手段かと思いますのでっっっ。私は興奮状態で記入したので単純な漢字も書けず、殴り書きなので果たして読めるような字体なのかも怪しいですが(笑)、再演希望だけは書きました。映像化希望の旨を忘れていた。というか、ライフワークにする予定ならプレゾン*10のように音源・映像化して欲しいです。ご検討願います(深々)。ワイフワークになれっ!!!

*1:V6 Next Generation」都内では聞けないというトニセンさんのラジオ番組。

*2:声優の福山潤さん。ご本人曰く「嘘をつくときは噛まない」と豪語する通り、嘘や台詞は噛まないのにラジオ等のフリートークでは噛む。と言われているが、私は噛んでいる福山さんを聞いたことないような?思い出せないだけか?

*3:2012年、錦戸くん主演ドラマ。本人役でシングルマザーの一般人と極秘結婚する、という物語。

*4:ニコン「オレじゃなきゃ、キミじゃなきゃ」MCより。コンサート後の入浴時、お風呂の温度が高かったので冷水を入れようとして井ノ原さんに冷水をかけてきゃっきゃした話。

*5:私はストーリ設定から展開の伏線回収劇に「すげー!役者本人達が登場したときからの伏線とその回収が考え尽くされていてG2さんマジすげぇ!!」と感動していました。物語に感動しなさいよ。

*6:2014年、田口くん主演舞台。V6ファンにとってはお馴染みの鈴木壮馬さんもご出演されていました。

*7:私は日本テレビ系「ZIP!」内のワイドショーコーナーで見ました。

*8:ニコン「オレじゃなきゃ、キミじゃなきや」内のコントVTR。大御所演歌歌手役を長野さんが演じていました。大人の悪ふざけ大好き。

*9:毎年、9係鑑賞中にツイッターで「細腰っ!」と呟きます。春夏連ドラの醍醐味。

*10:少年隊さんが1986年~2008年まで毎年上演されていたミュージカル。その後も何度か主役をかえて上演されました。